1-9.豆知識(物流用語)

物流用語

輸送
人や物を一定の場所から他の場所へ移動させること。
拠点から拠点へモノを運ぶ、例えば工場から物流センターへモノを運ぶなど、長距離の移動を伴いながら大量のモノを運ぶ場合は「輸送」とよびます。
運送
輸送と同じく拠点から拠点へモノや人を運ぶこと、主にトラックを使って運ぶことを指します。
物流業界では明確にトラックで運ぶことを運送と言います。
配送
拠点から顧客(荷受人)へ貨物を運ぶことを指します。
比較的近距離の小口輸送を指し、物流センターから各店舗、エンドユーザーなどへ運ぶ場合が配送にあてはまります。
実車率
輸送効率の指標の1つで、トラックの走行距離のうち、実際に貨物を積んで走行した距離の距離の比率を指す。実車率は、数値が高いほど輸送効率が良い。

【実車率】
実車率 = 実車距離 ÷ 総走行距離 × 100
空車率
輸送効率の指標の1つで、トラックの走行距離のうち、貨物を積載せずに空車の状態で走行した距離距離の比率を指す。空車率は、数値が低いほど輸送効率が良い。

【空車率】
空車率 = 空車距離 ÷ 総走行距離 × 100
稼働率
稼働状況を測るための指標で、対象期間のうち車両が実際に稼働した日数・時間の割合を指す。稼働率が高いほど、コスト効率が良い。

【稼働率】
稼働率 = トラックの稼働時間 ÷ 対象期間の総時間 × 100
積載率
輸送効率の指標の1つで、最大積載重量に対して、実際に積載した貨物の重量の比率を指す。積載率は数値が高いほど輸送効率が良い。

【積載率】
積載率 = 積載重量 ÷ 最大積載重量 × 100
高さ制限
トラックの高さ制限は、道路交通法で原則3.8mまでと規定されています。
ただし「高さ指定道路」に限り4.1mまで、制限外積載許可を受けたトラックに対しては4.3mまでが許可されます。

高さ制限等の違反の罰則
・100万円以下の罰金
・免許証の加点
荷揃え
保管している商品を、出荷指示を受けて特定の場所に集める作業。 
積み付け
トラックの荷台などに荷物を積み込むこと。
積卸し
貨物などを積み、またはおろすこと。
空車バック
荷物を積んでいない状態で戻ること。
仕分け
倉庫や物流センターに集められた荷物を分類すること。
集荷
運送業者が、荷主から依頼された荷物を取りに行くこと。
包装
商品の破損を防ぐために梱包(保護)すること。
内装
貨物の内部の包装。個装を個数にパックしたものなど。
外装
貨物の外部の包装。
内装をまとめて箱や袋や段ボール等に詰めたもの。
バース
荷物の積卸しのためにトラックを停車する場所を指す。
倉庫やセンターで荷物の積み降ろしなどをおこなうスペースなど。
アオリ
トラックの荷台に左右側面と背面を覆うように取り付けられている板のこと。
あがり
その日に運ぶ荷物がなくなり、仕事を終われる状態。
または仕事を終えること。
帰り便
目的地から出発地点(営業所)に戻ること。
積みどまり
受取人不在によりトラックに荷台に荷物を積んだままの状態のこと。
天地無用
上下逆さまにしてはいけない荷物のこと。
宵積み
前日に翌日配達する荷物をトラックに積み込んでおくこと。
横持ち
積んである荷物を別のトラックや小型トラックに積みかえる。
縦持ち
マンションなどで上下に荷物を運ぶこと。
海コン
海上コンテナの略称。
直積み(じかづみ)
パレットやコンテナを使用せず、直接荷物を積み上げること。
バラ積み
ドライバーの手作業で荷台に積む作業のこと。
判取り
受領印やサインなどをもらうこと。
先入れ後出し
先に入庫したものを後に出庫すること。
先入れ先出し
先に入庫したものから出庫すること。
親伝
荷物に貼り付ける送り状。配達先と送り主の情報が記載されています。
実車
トラックが荷物を積んで走行している状態。
空車
荷物を積んでいない状態。
送り状
荷物に添付する明細書。配達先と送り主の情報が記載されています。
インボイス
貿易で使用する送り状。
案内書・明細書・運賃計算書・請求書等をまとめた書類。
荷主
荷物の所有者、または配送依頼主。
荷札
送人・届け先・荷受人などを記して荷物につける札のこと。
コンテナ
荷物を輸送するための規格化された入れ物。
航空コンテナ
航空機での輸送用コンテナ。
四角形の一角を切取った五角形のものが多い。
海上コンテナ
コンテナ船に積載されるコンテナ。
ピッキング
出荷要請に対し、商品を在庫から取り出す作業。
乗り越し
配達すべき営業所と別の営業所に荷物が届くこと。